秘書検定・漢検の2級と準1級をダブルゲットするためのブログ

漢検2級→秘書検2級→漢検準1級→秘書検準1級に独学合格してきた男性筆者が 一ヶ月~三ヶ月の学習で、漢検・秘書2級と準1級に合格するための勉強術やオススメテキスト、関連ニュースを紹介します。 社会に求められる一般常識を培える、漢検と秘書検をダブルゲットして、履歴書や実務を通してアピールしましょう!

 

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宅建と漢検1級はどちらが難しいですか?

2012年10月24日に、YAHOO!知恵袋に投稿された質問が、私の目に留まりました。

宅建と漢検1級はどちらが難しいですか?

という、質問です。

現在、五名ほどが回答されていますが、宅建の方が難しい」という回答の方が多かったです。

回答者の中には、宅建取得済みで、漢検1級の勉強を継続されている方もいらっしゃいましたが、両試験の特徴と差異を鑑みた上で、「宅建の方が難しい」としていました。

この方が漢検1級取得済みであれば、実体験からの回答として、心強かったのですが、世の中には宅建漢検1級の両資格を取得されている方は、それほど多くはないでしょうね。※こちらの質問の投稿者が、自称宅建漢検1級も取得済みらしいですが、漢字ミスを指摘されていますね。


他の回答者の中でも、指摘されているように、漢検宅建とでは、試験内容自体が異なるため、単純比較できるわけではありません。

それでも、こうして比較の対象に上がるという意味では、難易度の差が気になる方は少なくはないと思われます。


以前、私が取得している資格難易度比較表を公開しましたが、宅建漢検準1級を取得している私の学習経験を基にすると、漢検1級取得の方が、宅建取得よりも遥かに難しいのではないかと想像します。

※ちなみに、宅建漢検準1級ともに、3度目の挑戦で合格しています。
宅建は28歳で、漢検準1級は22歳の時に取得しました。


宅建漢検1級(参考に準1級も載せます)の近年のデータを載せます。


宅建    平成23年          合格率16.1% 合格ライン50問中36問(約7割)
漢検1級   平成24年第1回  合格率7.1%   合格ライン200点中160点(8割)

漢検準1級 平成24年第1回 合格率3.8%  合格ライン200点中160点(8割)


近年、宅建試験の特徴として、合格率は下降気味であるということと、試験形式が実務に伴うような事例問題や、独特の言い回しを使った問題文が見られるようになりました。

漢検1級は、毎回リピーター受験が多いため、初回受験、一発合格を果たす方は、合格者の中の一握りだと言われています。

次に、両試験の最年少合格者を紹介します。

宅建   平成18年 12歳(小6) 男子 平成26年 12歳(小6) 男子
漢検1級 平成25年 7歳(小1) 男子 


両試験とも、学歴・年齢制限がありません。
小学生で合格しているのは、スゴイの一言ですね。

漢検準1級に合格した2006年第1回目試験で感じましたが、2005年第3回までは、過去問をベースとした問題集を繰り返して覚えていれば、同じ漢字が多々出題されていたので、8割(160点)突破もなんとかできました。

ところが、近年(2006年から)は、問題集を丸暗記さえすれば、合格できるという出題形式ではなくなってきています。

問題集の暗記はあくまでも基礎知識として、本試験では類似漢字は出題されるものの、応用力がないと、解けないような漢字がぼちぼち出題されるようになりました。つまり、配当漢字+常用漢字のランダムな組み合わせでも解ける語彙力、想像力が1点を分けるようになっているのです。

この流れは宅建試験においても如実で、過去問だけを丸暗記すれば解けないような、応用問題が基本となってきています。

そんな出題傾向と試験の特徴を考慮しても、漢検1級合格の方が、宅建合格よりも遥かに難易度が高いと思いました。

準1級の時もそうだったのですが、漢検1級の8割合格ラインというボーダーの壁が、あまりにも高いのです。

ロザン宇治原が、Qさまの企画で、数回1級を受けても8割を超えられずに、能力の限界を感じてドロップアウトした気持ちも想像できます。

あれだけ難解な6000字がランダムで出題される漢検1級を、160点超えするのは並大抵なレベルではありません。

実際に、私自身1級受検の勉強に着手したことがありましたが、めまいがするほどの配当漢字、合格というゴールが遠すぎる現実から、準1級までで限界を感じました。

近年の宅建試験がいくら難化しているとは言え、漢検と異なり相対評価の試験なので、他の受験生の出来が悪ければ、合格ラインもその分下がりますし、MAX7割(50点中36点)を取れれば、受かる試験でもあります。

カリキュラムも、深く覚えなくても、体系的にポイントポイントを覚えて、50問中20問も出題される宅建業法という分野の基礎知識さえ確実にしておけば、合格がほど遠いとは言えません。

また、宅建業界に携わっている職員は、講習を受けることで、5点免除できる制度もあるので、かなりハードルが下がります。

実際に宅建試験は最短で3日間(2012年1月のNHK資格はばたくで登場した賃貸業の職員)、一般受験生でも3ヶ月程度で初回合格できている方が少なくはありません。

法律系の資格だけに、法学部出身であったり、司法試験前の腕試し、行政書士、社労士のステップアップとして受ける方にとっては、比較的楽に合格できる位置付けでもあります。

要は、宅建試験は、要領さえ良ければ、数ヶ月でも合格できる試験内容・難易度なのです。

これに対して、漢検1級は、1という数字が物語っているように、最上級難易度の試験です。

日常生活では触れることがないであろう漢字郡の多さに、どこどこの大学や学部が有利だとか、文系・理系の差とかは、あまりアドバンテージにならないように思いました。

どれだけ漢字に対する情熱があるか、このベースがないと合格までのモチベーションを維持できないくらいの分厚い壁なのです。

参考程度に、司法書士中小企業診断士、TOEIC900点、米公認会計士取得済みで、漢検1級に挑戦したけれども不合格になった方もいらっしゃいます。

この方は、漢検1級受検前に、二ヶ月の短期間で準1級に一発合格されています。

漢検1級が一筋縄ではいかないことが想像できたでしょうか。


個人的には、漢検準1級と宅建資格との比較の方が、取得難易度的にはライバル視しやすいように感じています。

もしもこの記事をご覧の方で、漢検1級と宅建の両資格を取得済みの方がいらっしゃたら、ぜひその比較を教えていただけると、ありがたいです。