1回目、初めての受検時に使用したテキストは、
1.『漢字能力検定出た順漢検ランキング 出題頻度順・完全トレーニング準1級』
2.『漢字検定準1級頻出度順問題集』
3.『完全征服「漢検」準1級』
の三冊です。
受検に要した勉強時間は約二ヶ月でした。
漢検2級には合格していたものの、この時点で準1級への常用漢字知識はほぼ役に立たなかっため、ゼロからのスタートでした。
まずはじめに使用した問題集は、
『漢字能力検定出た順漢検ランキング 出題頻度順・完全トレーニング準1級』
です。
この問題集は現在書店で目にすることは少ないと思われますが、一番の長所は、一つ一つの漢字の意味や説明文が書かれていることに尽きます(文章問題などを除く)。
当時、自分が使っていた電子辞書を使っても、準1級配当漢字は半分以上収録されていない中、端的に漢字の説明が記載されていたのは大きかったです。
準1級の漢字だけをひたすら書いて覚えても、その意味を理解していないと脳に残らないのです。
これは読み書き両方に言えますが、特に書き問題で如実に表れます。
ふりがなを漢字に変換する時に、言葉の意味を理解していないと、正確に記述できないものです。
この問題集は、準1級入門者のために作られているため、たとえ全てマスターしても、本試験では80点前後しか取れないとは思いますが、準1級の基礎学力を身につけるためにはもってこいの一冊でした。
次に使用したのが、高橋書店の『漢字検定準1級頻出度順問題集』です。
過去問から出題頻度順にランク付けされているのが特徴ですが、問題量も多数掲載しているため、この一冊でおよそ本試験に対応できる6割程度の知識を固められるでしょう。
さらにこの問題集は、同じ漢字が違う回で何度も登場するために、反復学習にも効果があります。
ちなみに2級合格のためにも、高橋書店の頻出度順問題集はかなりの定評がありました。
最後に、試験直前の2週間くらい前になって購入したのが、『完全征服「漢検」準1級』です。
なんて言っても協会公式の問題集なので、合格のために必須の漢字が揃っています。
量的にもそれほど多くないため、1週間あれば、全ページ余裕で解くことが出来ました。
1回目は、二ヶ月の勉強期間で、この3冊を1周くらい回して本番に挑みました。
受検の時点でこの学習量では合格できるとは思っていなかったのですが、結果は、
200点中136点、7割弱の得点でした。
不合格になったものの、ショックはありませんでした。
過去に漢検準2級に2回も落ちている経験もありましたし、異次元だとびくついていた準1級試験相手に、ここまで得点できたことは、かつてない体験でした。
約60日の詰め込み式勉強法で7割取れたことから、
「もしかしたら、次は受かるかも!?」
という、自信が俄然湧きました。
しかし、ここからが本当の意味での険しい道のり始まりだったのです。