漢検2級と準1級のレベルの差は、漢検準2級と2級の比較よりも、段違いにぶ厚い壁が立ちふさがっていますが、決して合格できない級ではありません。
私は、高校時代にろくに勉強しないで受けた漢検準2級を2回不合格になっていますが、しっかりと1冊のテキストを継続的に勉強した結果、2級を一回で合格しています。その上、若者が自分のレベルを測る物差しとして、絶対視しやすい偏差値も40台でしたが、準1級も合格できました。
こんな私でも何とか受かったことからも、2級から準1級へのステップアップならば、決して実現不可能な挑戦ではありません。
ただし、2級までとは異なり、日常生活で目にすることが少ない常用外漢字を多数覚えて行くことになるので、それなりの忍耐の覚悟と、継続的な学習が欠かせません。
「分からない」「難しすぎる」
という、学習初期段階に陥る試練に慣れるまでが第一の壁です。
参考までに、私の職場の同僚で、高校時代に英検1級に合格された方がいらっしゃいます。
その方は、3年前に漢検準1級に合格されました。
仕事と家庭を両立しながらの2回目の挑戦で、ギリギリ合格できたとおっしゃっていました。
基礎学力がある方でも、相当の学習を積み重ねないと受からない様子が伝わってきました。
「なんとしても準1級に合格したい!」という強い志と行動力があれば、合格できます。